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カエデは初めての冒険にわくわくしてます。 とはいえ、主人公のために一刻も早く物語を見つけなければならないのですが…。 リグレはヴァイスの事を信頼してます。 ヴァイスもようやく信頼に向き合って応えるような性格になったようです。
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ネガイ~命を賭して叶えたいモノ~ 地を埋め尽くす鋼鉄の野獣達が吼えた。 その存在を誇示するかの様に全身震わせ、ミサイル、曳航弾、劣化ウラニウム弾が飛び出す。 撃ち出された弾の群れは狙った獲物――緑色に塗装された重武装のヘリに掠りもせず、明後日の方向に飛んでゆく。 返礼とばかりにヘリの両翼にぶら下げられた4門のロケット砲、前部に備え付けられた2門のガトリング砲が火を噴いた。 まっすぐに地上の鋼鉄の獣の群れ――戦車、対空機関銃、SAMの群れに飛び込み、爆ぜた。 分厚い装甲を物ともせず突き破り、内部から爆散する。 暫くの掃射の後、大地には無残な姿を晒す獣達の残骸だけが残る。 「あと少しだ……」 兵器群を撃破したヘリのコックピット内、パイロットである『ヴァイス・グランセニック』はひとりごちた。 ――数ヵ月前。 「志願者?」 ここは機動六課の食堂、ヴァイスは自分の愛機であるJF704式の点検を終えたあと。 何時もの日の、何時もの時間に行う、何時もの点検。 何時もの時間に終わり、食堂で昼食を受け取りテーブルに着いた時だった。 ヴァイスは突然、後ろから同じくパイロットの同僚に話しかけられた。たまに飲みに行ったりする仲の良い同僚。 隣に座り辺りを少し窺がってから、囁くように話し始める。 ヴァイスが呟いた『志願者』という言葉の意味。同僚曰く、管理局が現在関わっている次元世界での戦争。 その世界では温暖化による領土の減少や資源の枯渇等により、数年前から各国で戦争が続いていた。 その戦争の影で世界的な兵器会社『EVACインダストリー社』が世界中に兵器を輸出、莫大な利益を不当に得ていた。 国連はEVAC社に対し兵器の輸出の停止を求めるが、話しは平行線を辿ったまま決着が付かなかった。 そして遂に国連はEVAC社に対し武力介入を決意する。しかし、表立って堂々と武力介入を行えばその後の批判は免れない。 そのため国連は今回の武力介入の志願者を組織内で募り、表向きは所属不明の武装勢力の介入に見せかけ壊滅させる作戦であった。 この作戦に志願した者は『どんな願いでも1つだけ、国連が責任を持って叶える』という触れ込みで。 その代わりに『作戦後は国連、及び時空管理局が介入した証拠。志願者の命も含めた証拠の隠滅』が提示されていた。 「どんな願いも、か……」 同僚は「死ぬと分かっていて参加する奴がいるか」とバカにしたような口調で話を締めくくり、自分の昼食を食べ始めた。 その隣でヴァイスは割り箸を持ったまま神妙な面持ちで、ある決意を固めようとしていた。 その脳裏には左目の光が失われた妹を思い浮かべながら。 彼は考えた、考え続けた、考え抜いた。己の命と光を失った妹の瞳を天秤に載せ。 自分が犯した罪、決して消えない傷跡、今も自分を責め立てる苦悩。それら全てが一斉に彼に襲い掛かり、怨嗟の声を挙げる。 自分が決断しようとしていることは本当に正しいのか? 単に自分は今の苦悩から逃れたいだけではないのか? 決意を固めようとする度に怨嗟の声が自分の足を掴み、覚悟を鈍らせる。 迷いの狭間をグルグルと回り続け、答えを出せぬまま彼は数日間うなされ続けた。 そしてある日、ヴァイスは偶然。本当に偶然に休暇が取れた。 彼は愛車のバイクに跨り、久しく会っていない妹の元へと愛車を走らせる。その胸には未だに苦悶を抱き続けたまま。 久しぶりに自宅の扉の前に立ちインターホンを鳴らそうとして。 「いや……」 ふと、彼はここで思いついた。このまま普通に家に帰っては余りに芸がない。 どうせなら妹を思いっきり脅かしてやろうと、子どもじみた考えが頭に浮かぶ。 抜き足差し足。不審極まりない動きで玄関の扉をそっと開け中を窺う。玄関には靴が一足。 可愛らしいデザインの靴であり一目見て妹の物だとわかる。ということは今、家にいるのは妹のラグナ一人。ニヤリ、と。兄の顔が笑った。 音をたてないように中に入り、扉も慎重に閉める。靴を脱ぎ細心の注意を払って廊下を歩く。と、廊下の右側の扉、リビングから人の気配。 まるで危険物でも取り扱うかのように扉に手をかけ、ほんの数ミリだけ開ける。 僅かな隙間から覗いたリビング、中央のソファ腰掛けるに茶髪の後頭部が見えた。いよいよヴァイスの表情が完全に子どもの表情になる。 このまま近寄って、真後ろから大声で脅かしてやるか。 そうと決め、いざリビングに侵入しようと意を決した時。 「……ッ! ……ッ!」 ピタリ、と。全身の動きが止まった。まるで時が止まったかのようにヴァイスの体が硬直する。 リビングから微かに聞こえた声、すすり泣く声。その声がヴァイスの時を止めた。 「嫌だよ……、このまま両目とも何も見えなくなるなんて……、嫌だよ……」 その言葉の意味を理解するのに数秒の時間を要した。 両目が見えなくなる? 両方の目が失明する? 意味を理解した途端に、今度は頭を鉄槌で殴られたかのような衝撃が襲う。 何故? 何故なんだ? 片目だけでなく両目が? 何故? 頭がパニックを起こし呼吸すら忘れる程、疑問が頭を埋め尽くす。 数秒か、それとも数十秒か。ようやく頭が冷静になった。 自分が何をしようとしていたかを思い出した男は、来た時と同じくに音を立てないようにリビングの扉を閉める。 そして、気配を消したまま玄関に戻り外に出た。再びインターホンの前に立ち両手で自分の顔を思い切り叩く。 自分自身に活を入れ気を持ち直し、努めて明るい表情にする。 インターホンのボタンを押し、相手の応答を待った。 『はーい』 間延びした声がインターホンの横に備え付けられたスピーカーから聞こえ、その声に返事を返す。 「久しぶりだな、ラグナ」 スピーカーの向こうからバタバタと慌ただしい音が聞こえ、玄関の扉が勢いよく開かれた。 「驚いたよ、いきなり帰ってくるんだもん」 「ははは、どうせ帰ってくるならビックリさせてやろうと思ってな」 自宅のリビングで妹が淹れた紅茶を啜りつつ談笑する兄妹。平和そのものの光景。 妹の目は赤く腫れており、誰が見ても泣いていた事が分かる。兄はそれを無視した。 ふと、ヴァイスが紅茶が入ったティーカップをテーブルに置き、神妙な面持ちで妹に話しかける。 「なぁ、ラグナ……、目の事なんだけどさ……」 「ん?」 「その……、やっぱり治したいか?」 ビクン、と。妹の全身が一瞬震える。兄は何も言わずに神妙な顔を崩さない。 妹はうーんと唸りながら微かに震える指を顎に当て思案。 そして、どことなく寂しげな笑顔で答えを口にする。 「治せるなら治したいけど……、手術費とか考えたらそこまで治したくは……ない、かな……」 「そう、か……」 彼女の声は震えていた。その声も彼は無理矢理に無視する。 妹はその後『気にしなくて良い』と手を振りながら笑顔で兄を気遣う。 神妙な顔を崩しながら兄は、ヴァイスは心の内で迷いを振り払い、決意を固めた。 夕方になり妹に分かれを告げ、家を後にしたヴァイスは自分の職場へとバイクを走らせる。 ヘルメットの内側に隠されたその眼には、何の迷いもない静かな覚悟が秘められた光が宿っていた。 そして彼はこのバカげた条件を呑むことにした。 志願する旨を伝え件の次元世界に赴き作戦の説明を受ける。彼は複数の作戦目的の内の一つ、最重要目標であるEVAC社の破壊を命じられた。 そして国連と時空管理局が介入した証拠を一片たりとも残さないために、作戦当日のスケジュールやアリバイ、通信履歴の削除準備、志願者が搭乗する兵器の偽装等が徹底的に行われる。 中でも搭乗する兵器の偽装は特に入念に行われた。エンブレムを消し、外観も一目見ただけではそれと分からないように改造し、通信機器も独自開発の物を搭載する。 特にヴァイスが登場するJF704式はミサイルポッドやガトリング砲、他にも様々な改造が加えられ完全に別のヘリとなった。 唯一の名残と言えば以前のJF704式と同じ塗装である緑色くらい。改造が終わった愛機を見た時、彼は思わず苦笑してしまった。 そして彼は最初で最後となる改造されたJF704式に搭乗し、EVAC社を目指してここまで来た。 『命を賭してでも叶えたい願いを叶えるため』 「あれだな…」 『間違いありません』 一人の人間と一つのデバイスが呟く。 目の前には巨大なビル、入口にはご丁寧に社名が掲げられている。 『EVAC INDUSTRY COMPANY』 本社の前には地下への巨大な搬入口が口を開けており、中にはコンテナや運搬用のエレベーターが見える。 情報によればこの地下に兵器を生産している工場があるとのこと。ヴァイスは迷わずJF704式の高度を落とし侵入を開始する。 そして数メートルと進まないうちに地下から白い尾を引く多数の物体。目指す先はヴァイスの乗るヘリ。 ヴァイスは冷静に何の淀みもなく操縦桿を倒し、同時にフレアのスイッチを押す。機体下部から眩しい光が零れ落ち搬入口の内部を明るく照らし出す。 飛んでくるミサイル群は、ばら撒かれた灼熱の群れに引き寄せられ飛んでゆき、ヘリはそれと正反対の方向へと機体を傾ける。 ヘリの後ろでミサイル同士が衝突し爆炎と爆風が生まれる。搬入口という限られた空間で生じた爆発は容赦なくヘリに襲い掛かり、機体を大きく揺さぶった。 暴れ狂う操縦桿を必死に宥めつつ機体を持ち直す。ここまで来て落とされる訳にはいかない。 ヘリを元の安定した状態に戻し、再び降下を開始。慎重にゆっくりとヘリは地下に沈んでゆく。 数メートル進む度に防衛用の対空機銃、SAM、迎撃に現れるEVAC社のヘリが襲いかかってくる。 それら全てを最小限の攻撃、且つ無駄のない動きで1つ1つ撃破。道はこの搬入口1つ、当然ながら逃げ場は無い。 降下が進むごとに敵の攻撃が激しくなり、嫌でもこの下に重要な物があることを実感させる。 滅入りそうな心を焚き付け、気を緩ませないように常に神経を集中。 あと少し、あと少しだ。 自分に言い聞かせ、戦意を高揚させ続ける。 目の前のヘリにガトリング砲を叩き込み、また1つ障害を排除した。 降下を開始してからどれ程の時間が経ったであろうか? ほんの数分? それとも数時間か? 時計は持ってきていないため正確な時間は分からない。ただ只管に地下への降下を続ける。 更に降下を続け、ヴァイスが自分が本当に降下しているか疑問を抱き始めた時。 「見つけた……!」 無機質な壁から視線を外し下に視線を向ければ、そこには幾つも並ぶ工廠のライン。 ベルトコンベアには多種多様な部品が運ばれ、それらが次々と機会によって組みたてられていき兵器が完成する。 ヴァイスは搬入口から工廠全体を見回せる位置にヘリをホバリングさせる。ヘリに搭載されている兵器の安全装置を全て外し、準備完了。 あとは握っている操縦桿のボタンを押し込むだけ、そうすれば両翼にぶら下げられたロケット砲に前部の2つのガトリング砲が勝手にやってくれる。 そして彼は、躊躇うことなくボタンを押し込んだ。 ヘリの全身が細かく振動し、振動に合わせてロケット砲とガトリング砲が咆哮する。 機体の正面のラインは瞬く間にスクラップに変わり果てた。パイロットはゆっくりと操縦桿を右に倒し、機体を旋回させる。 時計回りに機体が旋回を始め、それに合わせて時計回りにラインが破壊されてゆく。 ヘリが1周した時には、その場は工廠から瓦礫とスクラップの集積場へと変貌していた。 自分の破壊の後をどこか遠い目で見つめ、深く長い溜め息を一つ付く。 『任務完遂。破壊完了』 機械的な音声で長年の苦楽を共にしたデバイス、ストームレイダーが任務の終了を告げる。 いや、任務はあと1つだけ残っていた。 「相棒、まだだ。あとはこの機体と俺達の――」 最後の『任務』を遂行しようとしたところで『ソレ』は襲いかかってきた。 『警告!! 地下より強大なエネルギー反応!!』 強化プラスチックカバーを上にあげ、その下にあった赤いボタンを押そうとしたところで手の動きを止める。 破壊された工廠全体が揺れ始めた。揺れは徐々に強まり、コックピットのヴァイスの視界が大きく揺さぶられる。 赤いボタンを押そうとした指を再び操縦桿のボタンに戻し、揺れ動く世界を睨み付ける。 突如、工廠の床が割れ、爆ぜた。 その下から光り輝く『何か』が飛び出し、ヴァイスが降下してきた搬入口へと飛び立ち、あっというまにヴァイスの視界から姿を消す。 「な!」 『先程の物体はEVAC社の兵器だと思われます』 「だったら!」 操縦桿を勢いよく倒し機体を搬入口に向け、ローターの回転数を限界まで引き上げる。 ローターが唸りを上げ、辺りの細かい瓦礫や塵が舞い散る。 「破壊するまでだ!!」 最後の任務を遂行するため、鋼鉄の鳥は飛び立つ。 降下してきた時の倍以上の速度で上昇し、先程飛び立った『光』の後を追う。 ほんの数秒の時間すら惜しく感じらる。速く、速く、1秒でも速く―― ひたすら、ただ只管に地上を目指して飛び続ける。 暗闇の中を突き進み続け、ふと、ヴァイスの視界上部に白い靄がかかる。 ハッと視線を上に向ければ、そこには千切れた白雲がまばらに浮かぶ青空。 遂に闇を抜け、再び青空の世界へと舞い戻った。探し求める『光』を見つけるため、視線を右往左往させる。 『目標、上です』 相棒からの情報の方向に視線を向ければ、そこにいたのは、 「あれか……!」 白い鋭角的なラインを持つ巨体、神々しさすら感じさせる七色に光り輝く4枚の翼を持つ有翼の獣。 ヴァイスを待ち構えていたのか、不意打ち等をせずに光翼を羽ばたかせ滞空している。 「味な真似しやがる……」 『データ照合完了。敵はEVAC社が開発を進めていた光翼壊滅鬼畜絶対防衛型残酷戦闘機 エヴァッカニア・ドゥームです』 「長ったらしい名前だな、オイ!!」 叫びつつ、最後の目標に向けロケットとガトリング砲を放つ。 幾筋もの白煙と曳航弾が光翼に襲い掛かり、敵を打ち砕かんと殺到。 残り1秒もしない内に着弾する距離まで接近した所で、エヴァッカニアが動きを見せた。 七色の翼を羽ばたかせ、その巨体からは想もつかない程の俊敏さで瞬時に着弾コースから外れる。 放たれた弾は掠りもせずに虚しくエヴァッカニアが居た空間を通過し、青空の向こうへと消えて行った。 男は舌打ちし、有翼の獣の軌跡を追うようにガトリング砲を吼えさせる。綺麗な二筋の弧が光翼を追いかけるが、あと1歩のところで届かない。 ヴァイスの胸の内に焦りと苛立ちが積り、自然と歯が食い縛る。と、ここで回避一方だったエヴァッカニアが突如攻勢に転じた。 一気にガトリング砲を振り切り巨体を天へと飛翔させる。太陽を背にした所で滞空、白い体表が稼働しその内から黒い弾頭が姿を見せる。 黒い弾頭、エヴァッカニアに内蔵された無線式の遠隔機動攻撃機。幾つもの黒い弾頭が飛び出し、緑のヘリを取り囲む。 「ッ!!」 ヴァイスが操縦桿を倒すと同時に弾頭が火を噴いた。幾千、幾万もの火線の網が一瞬にして形成される。 ヘリはほんの僅かな編み目を掻い潜り、落とされまいと必死に足掻きもがく。火線の網は変幻自在に姿を変え、形を変え、獲物を捕らえようと蠢く。 数分間は経過しただろうか、攻撃機が冷却の為に銃撃を一斉に中止。黒い攻撃機は弾頭をエヴァッカニアへと向け飛翔、再び白い巨体の下に収まった。 この隙を逃すまいと再びヘリが攻勢に出る。 今度はエヴァッカニアの軌道を先読みし、予測射撃。自分の勘を頼りにガトリング砲を吼えさせる。 照準を白い巨体が向かうであろう位置に動かし、トリガー。 ヴァイスの予測射撃は何度も光翼を捉えそうにはなるが、相手はまるで嘲るように紙一重で避けてゆく。 何度も何度も、何度も撃った。何度も何度も、何度も避けられた。 ヴァイスの操縦桿を握る手が憤怒で震え、どす黒い怒りが心を満たす。口汚い言葉を吐き散らし少しでも自分を落ち着かせようとする。 これで何度めの銃撃になるだろうか、数えるのも馬鹿馬鹿しくなった所で再び攻防が入れ替わる。 2度目の遠隔機動攻撃機の射出。今度は互いの編み目を潰すかの様に展開し、再び銃撃。 悪態をつき、攻撃から回避行動に移る。 編み目を潜ろうと操縦桿を倒し―― 「しまっ!!」 しまった。 そう言い切る前に一筋の火線が機体を貫き、鋼鉄の鳥が大きく揺さぶられる。 バランスを崩した所に他の火線もヘリに向けられる。 青い空を赤く塗りつぶすラインが緑色の鳥に襲いかかり、全身を射抜いた。 胴体を、テイルローターを、両翼を、コックピットを容赦なく貫いた。 初撃と違い火線は物の数秒で消え去り、黒い攻撃機は再びエヴァッカニアの巨体に収まる。 全身を撃ち抜かれたヘリはあちこちから黒煙を噴き出し、右に左にフラフラと飛んでいる。 「っはぁ、はぁ……!」 操縦している男は、風防ガラスが破られたコックピットでなおも操縦桿を握っていた。 右肩に風穴が開き、そこから赤い液体が流れ出る。額も火線が掠ったのか一筋の赤い血が流れている。 計器類は全てショートし、先程からアラーム音が鳴りやまない。ヘリの状態を表すモニターも全て赤く染まり切っている。 『火器管制システム全てショート。これ以上の交戦は不可能です!!』 相棒から告げられた絶望的な状況。 ロケット砲も、ガトリング砲もう使えない。鋼鉄の鳥の鋭い爪と嘴は完全にもがれた。 ここまでか。やっとここまで来たのに、それなのにこんな所で終わるのか。 全身から力が抜け落ち、操縦桿を握る手が離れかける。目から生気が消え失せ、意識も闇の底に沈み始めた。 光翼の獣は、最後の止めを刺す為に3度目の攻撃機の射出。黒い弾頭群がヘリを取り囲み牙を向ける。 「ちく、しょう……」 最後の最後に呟く。 結局自分はここまでだったのか、どれだけ足掻いても、どれだけもがいてもこれが限界なのか。 ヴァイスの目には、自分に牙を向ける黒い攻撃機達が死神の群れにも見えた。自分の命どころか、希望すら刈り取る死神。 彼は目を閉じ、迫る鎌に首を薙がれようと諦め―― ……ッ! ……ッ! 嫌だよ……、このまま両目とも何も見えなくなるなんて……、嫌だよ…… 治せるなら治したいけど……、手術費とか考えたらそこまで治したくは……ない、かな…… 脳裏に浮かぶのは悲しみに沈み、絶望に呑まれる妹。 自分が決意と覚悟を決めることになった、自分が命を賭してでも叶えたい『ネガイ』 「――――――――ッァアアア!!!」 その体に力が入る。その眼に生気が戻る。その心に決意が生まれる。 何の躊躇いもなく操縦桿を光翼に向け、倒す。黒い死神の群れが鎌を薙いだ。 三度火線が形成され、瀕死の鳥に襲い掛かる。 眼を潰され、爪を折られ、翼をもがれても鋼鉄の鳥は突き進む。 火線の網を突き破り、眼前には憎き光翼。 男は拳を振り上げ、叫ぶ。 「愛してるぜ!!!」 誰よりも、何よりも愛しい者の名を、 「ラグナアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」 振り上げた拳は、赤いスイッチへと振り下ろされる。 叩き潰されるように押されたスイッチが起動すると同時に、緑の鳥と七色の光翼が重なった。 ヴァイスが『任務』を完遂してから、時は流れた。 ある次元世界での戦争は、兵器を大量に輸出していたEVAC社が所属不明の武装勢力の襲撃により壊滅。 工廠も完全に破壊され関係者の殆どが死亡、事実上の倒産に追い込まれた。 同時に、各国の兵器の供給が突然止まり、戦争は急速に終結へと向かっている。 場所は変わって、ここはクラナガン最大の病院。 「ラグナさん、そろそろ手術の時間です」 「あ、はーい」 膨大な数の病室の内の一つ、個室となっている部屋に彼女は居た。彼女の名はラグナ・グランセニック。 彼女には数週間前、二つの知らせが届いていた。一つは兄であるヴァイスに関する知らせ。 ヴァイスは管理局が関わっているある次元世界での任務中に、敵機の襲撃により搭乗していたヘリが撃墜され死亡が確認された。 この知らせを聞いた時、彼女は兄の突然の死を受け入れられず暫くの間は部屋に籠り切り、一人さめざめと泣き続けた。 もう一つは匿名での手術費負担の申し入れが届いていた。手術、彼女の眼を治す為の。 下手をすれば一等地で新築の庭付き一戸建てを買えるほどの金額。それ程の莫大な手術費を負担する人物が現れたのだ。 そのことを聞いた彼女は当初は訳が分からず、自分に届けられた申し入れの意味を理解した時は、余りの事に卒倒しそうになった。 そして、両親からの勧めもあり彼女は手術を受ける決心をする。 「あの…」 先程、自分を呼びに来たナースに声をかけるラグナ。 ナースは優しい笑顔で「どうかしましたか?」と返事をする。 「手術費を負担してくれる人ってどんな人なんですか?」 「すみません、私達もその人については全く知らされて無いんです」 「そうですか……」 しょげる彼女を励ますように、ナースは優しくラグナの頭を撫でる。 ラグナは気持ち良さそうに顔を綻ばせ、安心したように笑みを浮かべた。 「あ……、だったら一つだけお願いがあるんです」 「なんですか?」 「その人にこう伝えて欲しいんです。『本当にありがとうございます。どこの何方かは知りませんが、この御恩は決して忘れません。私も兄の様な立派な人間になってみせます』って」 ナースは笑顔で了承した。そしてラグナは手術室へと向かい、眼の手術を受ける。 数時間にも渡る大手術の結果、彼女の両目には光が戻った。 そして彼女は生涯を通して戦死した兄の事を、匿名の人物の事を決して忘れなかった。その匿名の人物の真実を知らぬまま―― ミッドチルダ時空管理局、地上本部。 クラナガンを一望できる部屋、地上本部の長たる人物の部屋に人影があった。 その部屋の主であるレジアス・ゲイズ中将。彼は後ろに手を組み、どこか遠い目でクラナガンの景色を眺めている。 と、その部屋に入室する人影。 「シュバルツか、久しぶりだな」 「何年振りだろうか、レジアス」 レジアスは振り返らずに入室してきた人物を判断した。黒い軍服を隙無く着込み、その胸には煌びやかな勲章を数え切れないほどに付けた、50代程の白髪の男。 シュバルリッツ・ロンゲーナ大佐。ある次元世界の国連軍の大佐を務める人物。 シュバルリッツは堂々と足を踏み入れ。部屋の中央、中将専用のデスクの上に載せられた黒いファイルを手に取る。 ファイル表紙には『Top Secret』の文字が赤い印で押されているが、彼は気にも留めずにファイルを開く。 「アリス・ブラックバーン、ロイド・エヴァンズマン、スティール・ユレク、ユウマ・ナナセ……」 パラパラとファイルをめくる。1ページ1ページに男の写真、プロフィールの詳細が記載されていた。 そして最後のページに載っていた人物は、 「ヴァイス・グランセニック……」 「報告によれば、彼は敵の兵器に体当たりし自爆したそうだ」 「そうか……」 シュバルリッツは眼を細め、任務を完遂した男達の写真を眺める。 写真の男達の眼には静かに、そして確かな決意が秘められていた。 シュバルリッツはファイルを左手に持ち、右手を静かに上げ額に当てた。 写真の男達に敬礼を送り、労いの言葉を送る。 「皆。任務遂行、御苦労であった……。安らかに、眠るがよい」 彼らの真相は決して知らされない。しかし、彼等はそんなことは気にも留めないだろう。 彼等は叶えたのだから。命を賭して叶えたいネガイを―― 目次
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・特徴 ・構築Lv0CXシナジー 前列 後列、その他 Lv1CXシナジー 前列 後列、その他 Lv2前列 後列、その他 Lv3CXシナジー 前列 クライマックス ・参考 DC/W01-053 カード名:天枷 美春 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:- パワー:500 ソウル:1 特徴:《バナナ》? 【永】他のあなたのカード名に「音夢」を含むキャラすべてに、パワーを+500。 【永】応援 このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワー+500。 焼きバナナでも冷やしバナナでもドンと来いですぅ! レアリティ:R Iilus.:みけおう ・特徴 ヴァイス最初期から存在する歴史の長いデッキ。 天枷 美春と「音夢」を含むアタッカーをひたすら入れるだけというわかりやすいデッキタイプである。キーパーツが全て赤であるが故にサルベージも搭載しやすく、除去にも擬似的に耐性がある。 後列に天枷 美春2枚、前列に浴衣の音夢や美春&音夢など各種「音夢」を揃えるだけの単純なプレイングで非常に高いパワーラインが形成できる。かつての環境では、この布陣にバトルで対抗する手段がほぼ存在せず、相打ち・バウンスなどを利用しなければ突破は困難だった。 天枷 美春は「音夢」パンプ以外に純応援も持ち合わせているので、「音夢」以外でも無理なく投入でき、デッキの柔軟性は高い。 ネオスタンダート構築環境導入前の主流デッキの1つであり、第1回全国大会上位入賞者のデッキもこのデッキタイプで占められている。 参考:2008年ヴァイスシュヴァルツ全国決勝大会1位~4位 カードプールが広がり、パワーインフレも進んでいるため、全盛期と比べるとかなり衰退している。 しかしD.C.~ダ・カーポ~ 10thアニバーサリーミックスでの「音夢」ネームの追加、D.C.~ダ・カーポ~サクラサクパックでの“正義の魔法使い”の少女など《魔法》サポートの追加によって大幅に強化された。 前述の通り柔軟性の高いデッキタイプなので、タイトル内に存在する優秀な汎用性の高いカードを無理なく組み込みやすい。 構築によっては現在でも十分に活躍できるといえるだろう。 ・構築 このデッキのキーパーツたる天枷 美春と音夢を持つキャラクターは赤に偏っているので、必然的に赤が主軸になる。 それ以外には必須色が無いので混合色でデッキを組みやすい。特徴・ネームにこだわらなければタイトル内の汎用性の高い定番カードを多く組み込むことができる。 Lv0 CXシナジー 恋人の証 美春 1クロックコストに、レベル0以下の《バナナ》のキャラと入れ替わるCXシナジーを持つ。 キーカードである天枷 美春の展開の安定に役立つ。フィニッシャーである新しい毎日 美春と対応CXを共有しているため無理なく組み込むことができる点も良い。 前列 “Special Day~太陽の神様~”音夢 《Anniversary》《魔法》《バナナ》対応の朝潮型駆逐艦10番艦 霞互換。 登場時にパワー3500になり、互換元より効果を成功させやすい。さらに天枷 美春があればパワー4000を越え、レベル1相手にも役割を持つことができる。 後列キャラである天枷 美春を攻撃参加させることができる点からも非常に相性が良い。 昔の思い出 音夢 ストック2枚以下でパワー3500・Lv1になるLV0帯のメインアタッカー。 条件を満たした上で後列に天枷 美春が1枚あればパワー4500、2枚あれば5500と驚異的なパワーを生み出せるうえ、Lv0相打ちも効かないので突破は非常に困難になる。 もちろん単体で使っても非常に優秀なので優先度は高い。 浴衣の音夢 0/0/3000のバニラ。 基本的に昔の思い出 音夢を優先した方がいいので、5枚目以降としての採用になる。 料理中の音夢 バトル相手がリバースした時に2コストで控室のキャラ1枚を回収できる。天枷 美春を揃えるのにも役立つだろう。 ことり&音夢&さくら リバース時1コストで思い出に。 スキーウェアの美夏 控え室に行く時、手札を1枚クロックに置くことで《メカ》か《バナナ》か《委員長》のキャラをサーチできる。 キーカードである天枷 美春をサーチできる貴重なキャラ。 後列、その他 天枷 美春 ミハネムがミハネムたる所以。 このデッキのキーカードだが、あくまでも後列向けキャラなので複数枚引くと腐りやすい。投入枚数は要調整。 Lv1 CXシナジー 風紀委員 音夢 控え室のキャラを回収できる優秀なCXシナジーを持つ。対応CXは扉である点も◎ トリガー付きなので1/1ながらパワー5500止まりなのが難点。 前列 楽しい時間 音夢 何の変哲もない1/0/5500バニラだが、後列の天枷 美春との組み合わせで高いパワーラインを生み出せる。 このデッキのLv1帯のメインアタッカーになる。 いつも一緒に 音夢 「応援」レストでパワーパンプ、相手キャラリバース時に《魔法》・《バナナ》対象の手札交換と、まさに【ミハネム】のためにあるようなカード。 登場時・効果使用時にストックが不要なので非常に扱いやすい。 お手製弁当を持つ音夢と由夢 3ストックと自身を控室に送ることで相手のキャラを除去できる。 コストが重いので効果を使う機会は少なく、ほぼアタッカーとして使うことになる。基本的に楽しい時間 音夢に劣っているので、5枚目以降としての採用になる。 色づく恋模様 音夢&美春 デメリットはあるものの、登場コスト無しの6500の「音夢」名称持ち。 後列に天枷 美春が1枚あればパワー7500、2枚あれば8000~8500と驚異的なパワーを生み出せる。 デメリットである相手前列のキャラ1000パンプも天枷 美春が1枚いれば帳消しのため気になりにくい。 後列、その他 期待の眼差し 美春&さくら 盤面全てが《Anniversary》《魔法》《バナナ》ならストックブーストが行える、1ストックコストの2000助太刀。 主戦場となるレベル1帯で使える待望の高パワーカウンター。 こそばゆい日常 デッキを4枚削ってその中の《魔法》? のキャラを1枚手札に加える。 運も絡むがストック消費無しでデッキ削りとサーチを行える点は非常に優秀。 ホワイトクリスマス 控え室から2枚回収後、1枚手札を捨てる。魔法少女現ると違いLv1だが、使用に2ストックが必要。 かけがえのない仲間と違いハンドアドバンテージを稼ぐことはできない。どちらも一長一短なのでよく検討した上で採用しよう。 Lv2 前列 世話好き音夢 2/1/8500バニラ。コスト1で出せる点が優秀。 世話好き音夢(WE30) 2/1/6000 で、場の《魔法》《バナナ》《風紀委員》のキャラ1枚につき+1000の永続効果を持つ。 盤面が埋まっていたらパワー10000となり、後列に天枷 美春があればパワー11000とレベル3にも負けないパワーとなれる。 レベル2以上の相手キャラをリバースさせたときに控え室キャラ回収ができる自動効果も、パワーを上げられるこのデッキとは相性が良い。 美春&音夢 2/2/9000バニラ。 天枷 美春が後列にあれば最大でパワーは11000にまでなる。 “裏モード”音夢 素のパワーは上記カードに劣るがキャラを2枚レストすることによってパワーを2000あげることができる。後列の天枷 美春を2枚レストすればよい。 後列、その他 美春&音夢(W81-116) 「美春」か「音夢」全てに1000のパンプが行える、控え回収のレスト集中。 天枷 美春のパンプ値を維持しながら集中でアドバンテージを稼ぐことができる。 かけがえのない仲間 2ストックのコストで2枚回収できるイベント。2枚回収できるのでハンドアドバンテージを稼げる。 ワン・オブ・サウザンド 《バナナ》? のキャラ1枚をレストすることにより回収とパワーパンプを行う。レストコストには天枷 美春を使えばよい。 “裏モード”音夢とレストコストが被る点に注意。 Lv3 CXシナジー 新しい毎日 美春 聖剣獲得へ キリト互換の早出し条件と回復の登場時能力に加え、自身と他のキャラ1体にアタック時のバーン効果を付与するCXシナジーを持つ。 溢れる気持ち 音夢 登場時回復とCXシナジーによる相手キャラ除去 トップ盛り効果という非常に強力な効果を持つ。対応CXが扉である点も◎。 前列 真夏の恋 小恋&音夢&ななか 聖剣獲得へ キリト互換の早出し能力と、相手ターン中、キャラ1枚へパワー+4000のパンプ効果を持つ。 自身の効果と天枷 美春のパンプを含めるとパワー15000以上となり、場持ちが良い。 クライマックス 美春の気持ち(W81-004) 黄の枝CX。恋人の証 美春、新しい毎日 美春に対応する。 たった1つの願い 赤の扉CX。風紀委員 音夢に対応する。 美春の気持ち 赤の2000/1/ドローCX。恋人の証 美春、新しい毎日 美春に対応する。 誓いのキス 赤の扉CX。溢れる気持ち 音夢に対応する。 ・参考 ブシロードカードファイト2013 in 名古屋地区決勝大会 タイトルカップ「ダ・カーポ」 ブシロードワールドグランプリ2013 in 博多地区決勝大会 ネオスタンダード 3位 以下コメント一覧。 音夢は出ないだろうから、直接美春とのシナジーは無いだろうが、ミハネムに足りない要素がダカポ?で入れば、ミハネムの強化になるんじゃね? -- (名無しさん) 2011-10-08 08 10 17 ↑11ペルソナ3とペルソナ4はネオスタンだぞ。 -- (名無しさん) 2011-10-08 08 31 25 ↑間違い。↑12だった。 -- (名無しさん) 2011-10-08 08 34 21 今後ミハネム強化はあるのだろうか? -- (名無しさん) 2012-02-08 02 07 08 1/1 7000の音夢が出るだけでかなり変わるんだがな・・・ -- (名無しさん) 2012-02-08 09 21 13 結局D.C.IIIでは何か出るかな?姫乃 音夢1/1 7000みたいのとかさ -- (名無しさん) 2012-03-13 14 52 43 この前赤単のミハネムで出たら優勝、相手は化物、なのは、とある -- (名無しさん) 2012-09-22 15 36 03 3帯に音夢来たな -- (名無しさん) 2012-12-28 12 54 53 3帯の回復持ちで超強化きました -- (名無しさん) 2013-01-28 14 52 33 しばらくヴァイスやってなくて、今の環境がよくわからんだが・・・今度ミハネムでショップ大会出ようと思ってるんだが、まだミハネムはワンチャンあるのかな?それとも今時ミハネム()とか言って、笑われるのか? -- (名無しさん) 2013-03-28 21 12 03 ↑ 10thで結構強化されてるからわりと強いよ ただ10th以前のカードだけだと()呼ばわり…というかファンデッキネタデッキ呼ばわりはされるかも -- (名無しさん) 2013-03-28 21 32 43 なるほど。ありがとう -- (名無しさん) 2013-03-29 05 10 38 1/1/7000音夢はよ -- (名無しさん) 2013-07-07 21 12 42 1/0 6000アンコ持ちはよ -- (名無しさん) 2013-10-19 10 24 22 サクラサクパックに音夢の収録は確定してるみたいだが、果たして…… -- (名無しさん) 2014-07-11 07 40 31 今、ワン・オブ・サウザンドセットとショットまひるをタッチした扉8デッキにしてるんだけど初風を考えて扉の枚数を減らそうと思ってるんだが、初期の迷子の夢か風かどっちに変えるべきだと思う? -- (名無しさん) 2014-07-11 13 57 14 新しい音夢キター -- (名無しさん) 2014-08-12 02 42 06 1/1 7500とかくるとありがたいんだがな -- (名無しさん) 2014-08-12 08 22 58 最近復帰したのですが、もうミハネムってネタ扱いなのでしょうか?音夢好きなだけにちょっと寂しいような -- (名無しさん) 2015-12-21 14 17 03 ↑レベ3が選択肢狭くて物足りないけど、パワー的には今でも遜色ないと思うよ -- (名無しさん) 2015-12-22 17 16 23 名前 コメント すべてのコメントを見る コメントのログはこちらから。 コメントログ【ミハネム】001
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autolink GC/S16-102 カード名:決断の時 集 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《葬儀社》?・《武器》? 【永】応援 このカードの前のあなたのレベル2以上のキャラすべてに、パワーを+1000。 【自】他のあなたのバトル中のキャラがリバースした時、あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。 わかった……。僕も一緒に行くよ レアリティ:TD illust. 11/11/03 今日のカード。 定番のレベル2以上+1000応援に加え、ふゅーねる同様自キャラリバース時発動のパンプを併せ持つ。 下の効果のおかげでレベル1段階でこのカードを引いても腐りにくく優秀と言える。 《葬儀社》?持ちなので、同トライアル収録の“歌姫”いのりとの相性も良い。
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IQ/IQ 所属 GSG9 本名 モニカ・ヴァイス 出身地 ドイツ、ブレーメン 誕生日 1979年8月1日(38歳) 身長 175cm 体重 70kg アーマー ●○○ スピード ●●● 固有アビリティ RED MK III 「スペクター」(デバイス探知機) 壁などの遮蔽物を透過するデバイス探知機で、範囲内の電子機器を検出する 何度も使用可 強さ ★★☆ 重要度 ★★☆ +略歴 経歴 「人生とは究極のカラクリ装置だ」高名な数学者の母親と発明家の父親の間に生まれた。両親の高度な知識の影響もあり、一家の子供たちは学生時代に数学、科学、音楽などで数多くの賞を受賞した。恵まれた環境の中ですくすくと育ち、16歳で地元テクノロジー企業のインターンを終えた。その後、マサチューセッツ工科大学に入学して電気工学を専門とし、マイクロエレクトロニクスに関する研究で賞をとった。カリフォルニア工科大学の院に入ると、実験的電気工学の研究を行った。ドイツに帰国すると軍事テクノロジー研究に従事し、ドイツ連邦警察局(BPOL)に入った。心身ともに過酷なその環境はモニカ・"IQ"・ヴァイスにとっては充実したものであり、彼女はとんとん拍子に出世した。BPOLに2年間従事した後、GSG9に引き抜かれた 性格 モニカ・"IQ"・ヴァイスは、知性だけでなく身体能力も高い。ロッククライミングや洞窟探検、その他の様々な運動や知的探求を行い、空いた時間ではSF小説を書いている。バイタリティー溢れる彼女と一緒にいると、初めてマラソンを完走した時のような疲労感を覚える【...】家族全員が向上心のかたまりだと言い、一緒にいると自分でさえ疲弊してしまうと冗談めかして言う。しかし彼女にとって家族が大切な存在であることは疑いようがなく、自分のことを本当に理解してくれる存在は家族しかいないと思っているため、近しい友人はいない優れた知性を持った者が社会の中で居心地の悪さを感じてしまうというケースは珍しくない。もちろん、私はモニカ・"IQ"・ヴァイスに無理やり友人を作らせるようなことはしない。それは私の役割ではないし、彼女に強制すべきことでもないからだ。とは言え、普段の訓練や研究以外でも他のオペレーターたちと接することで、彼女が学ぶこともあるだろう【...】モニカ・"IQ"・ヴァイスの両親は、知性だけでなく想像力も育むよう子供たちに教育した。彼女は母親のことを「混沌の中でも、何かとしてパターンを見つけようとする変な人」だと言う。父親は、家のガレージからロケットの発射実験を行うような人だ。その2人の才能を受け継ぎ、混沌の中に身を置いているのも頷ける話だ【...】モニカ・"IQ"・ヴァイスは世界中の企業や大学から声がかかっていたが、法執行機関に行くことにした。私はその決断に心を奪われた。最新鋭の設備が使えると同時に愛国心を示せるなんて、素晴らし機会だと言う。理由はそれだけじゃなだろう。学術研究はやりがいのあるものだが、一般的には高度に焦点化・構造化されたものであり、モニカ・"IQ"・ヴァイスの本質にある幅広くクリエイティブなアプローチができない。だが我々の特殊任務においては、むしろそれこそが必要とされる【...】現場報告によると、モニカ・"IQ"・ヴァイスは困難に直面するとこだわりすぎる側面があるという。そのせいもあって、彼女は一時的な不眠症に悩まされている。後者については、モニカ・"IQ"・ヴァイスはただ今日という1日が終わることが嫌なのではないだろうか。レインボーに貢献したいのなら、「やめ時」というものを学んでもらう必要がある-レインボー・ディレクター、DR.ハリシュヴァ・"Harry"・パンデー 訓練 ・マサチューセッツ工科大学(MIT):電気工学学士号・カリフォルニア工科大学:電気工学博士号・ドイツ連邦警察局 関連分野での経験 ・GSG 9:護衛部隊(イラク)・GSG 9:技術部隊・GSG 9:空挺団・ドイツ連邦警察局およびGSG 9でのSWAT訓練 備考 デバイス:デバイス探知機RED Mk III「スペクター」オペレーター:モニカ・"IQ"・ヴァイス調査担当者:モニカ・"IQ"・ヴァイスSix とMira(DR.ハリシュヴァ・"Harry"・パンデー、ディレクターのエレナ・"Mira"・アルバレス)の指揮の下、私は装備の調査を行う部門を率いている。戦場が進化するなら、技術も進化しなければならない!実験室で行ったRED Mk III「スペクター」の調査結果は、概ね良好だった。周波数を調整し、スキャナーも改善した。ガジェットの検波をリアルタイムでチームと共有することは、常なる目標だった。今回の調査結果を添付する補足:ジャック・"Pulse"・エストラーダが研究スケジュールに追加されていた。彼が前回研究室に来た時にスペクターへ仕掛けた「悪ふざけ」は、ちっとも面白くなかった。彼が再び研究室で調査に参加するのであれば、全員で彼のことを監視したほうがいい。彼は自分が思っているほど、面白くない-モニカ・"IQ"・ヴァイス 装備 メインウェポン ダメージ 装弾数 サブウェポン ダメージ 装弾数 ガジェット 固有アビリティ Aug A2(アサルトライフル) 42 30 P12(ハンドガン) 44 15 ブリーチングチャージ RED MK Ⅲ「スペクター」(デバイス探知機) 552 Commando(アサルトライフル) 48 30 - - - クレイモア - G8A1(ライトマシンガン) 37 50 - - - - - 公式解説 IQはあらゆる電子機器を検知できるオペレーターだ。すなわち、IQが味方にいれば、敵のトラップを簡単に回避できるということだ。RED Mk III「スペクター」操作中もハンドガンを使用できるため、発見したデバイスは撃って破壊するといい。ただし、ブリーチングチャージやドローンなどの味方デバイスも検知するので、注意が必要だ。 IQの「スペクター」は、バリケードの向こうからジャミングデバイスを無効化する際に大いに役立つ。これにより仲間は、自由にブリーチングチャージを設置できるようになるだろう。また、「スペクター」はパルスの心拍センサーなどのガジェットも検知できるので、奇襲の回避にも有効だ。 固有アビリティ 敵ガジェットを探知する。 腕に付けたモニターに正面にある電子機器(ニトロセルやジャマーなど)の位置と距離が表示される。 使用中はサブウェポンを使用でき、エイムする際は画面越しに狙う。 画面は正面の映像そのままでなく、ワイヤーフレームのような映像となり他のものは見づらくなる。 また、パルスの心拍センサーも感知する事ができる。 裏取りされないよう、移動する反応には注意が必要。 +初期の仕様 +初期略歴 経歴 若くして電子エンジニアリングの才能を開花させる。16才で地元テクノロジー企業のインターンを終えて米国に渡り、マサチューセッツ工科大学とカリフォルニア工科大学で学業を継続。大学卒業後、1年間旅行した後、ドイツ連邦警察局(BPOL)を新たな挑戦の場とした。新たな環境で抜群の力を発揮し、BPOLで2年間従事した後にGSG 9へと誘われた。 性格 勤勉な上に物覚えが早く、何をさせても上手くこなす。しかし、この器用さが失敗を容認できない性格をもたらした。これによって、実現不可能と思われる問題や困難な状況に直面したとき、こだわりすぎる傾向がみられる。 訓練 マサチューセッツ工科大学(MIT):電気工学学士号カリフォルニア工科大学:電気工学博士号ドイツ連邦警察局GSG 9 関連分野での経験 イラク:GSG 9護衛任務GSG 9技術部隊GSG 9空挺団ドイツ連邦警察局およびGSG 9でのSWAT訓練 備考 なし フラググレネードからクレイモアに変更。 名前 コメント
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「もう逃げられないわよ!レオン!!!」 とうとうプリアラに追い込まれてしまったレオン。 レオンはこの危機を乗り越えられるのか!? 次回「レオン VS プリアラ 直接対決!」 来週のこの時間は 「ヴァイスと学ぶ地球環境」をお送りします。 「ままま…待ってくださいプリアラ!」 慌てるレオン。それもその筈だ。彼はプリアラに追い詰められてしまったのだから。すべての始まりはひとつのクリームパン。ヴァイスが恐れをなして手を出さずにいたプリアラのクリームパンをレオンが食べてしまい、それに激怒したということである。 「待たない。許さないわ。」 「いぃぃい?!ちょ…!ヴァイス、ヴァイスどこにいるのオォォォ?!」 「で、地球温暖化っつーのはぁ、平たく言うと地球がグリーンハウスにいれられてるみたいなカンジなわけ。何がグリーンハウスにしてるかっつぅと、温室効果ガスっていうやつでー」 「だああああああ!本気でこの人地球環境説明しちゃってるよ!誰か、この人たち止めてあげてくださああああああい!!」 「ごちゃごちゃ言ってないで覚悟をきめなさいッ!」
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. 【作品名】居眠りボーイと骨折りガール さわらぬ魚にたたりあり! 【名前】ヴァイ 【属性】人造人間、神様、賞金稼ぎ、「居眠り給仕」「猛獣使い」 【大きさ】成人男性並(ただし年齢は数千歳ぐらいかと) 【攻撃力】普段は鍛えた人並 最終形態では拳の一撃で易々と守護兵の装甲を破り、 爪の一撃で容易く引き裂いていける。 百人以上のナイフや銃を持つ鍛えた人と戦い一方的に殺したことがある。 【防御力】普段は鍛えた人並 最終形態では人間を即死させれる格闘を受けて大丈夫なぐらい。 【素早さ】移動は鍛えた人並、反応は鍛えた人の格闘を避けれる程度。 最終形態では達人を上回る移動。 睡拳:緩やかな眠気に身を委ね グニャグニャリ、フラフラ、ヨロヨロと攻撃を回避する。 鍛えた人の攻撃が当たらない。 【特殊能力】 再生:レーザーで胸部一杯に大穴が開いたが数十秒ほどで再生した。 銃で心臓を撃たれたが同じく再生した。 第二形態:戦闘中は無意識下で第二形態に移行し、自己防衛機能を起動させる。 これで睡拳を使えるようになる。 最終形態:避け難い危険に遭遇すると発動する。 全身隙間無く鋭角な鱗が生えて桁違いに力、素早さ、防御が上がる。 この状態ではヴァイの意識が無く、敵味方無差別に攻撃する。 欠点は標的に対して直進、攻撃、破壊これだけしかできない。 戦闘の駆け引きもフェイントもないので獣よりも単純な戦闘。 喉元に逆鱗という鱗が一枚あり、そこを突かれると動きが止まって意識を失う。 【長所】暴走モード 【短所】戦闘描写がほぼゼロに近い 【備考】最終形態で参戦。 明確に述べられていないが元は神様(マスター)という 過去の超文明の管理人兼観察だったらしい。現在はその記憶を失っている。 守護兵:身長3m半近い人型ロボ。 鍛えた人の格闘で微動だにせず、斬りつけたナイフが欠ける強度がある。 34スレ目 参戦 249 :イラストに騙された名無しさん:2010/06/22(火) 19 29 26 ID mFbgx0/w 245ヴァイの考察 △リン・エンデバー 互いに倒せない ○『怪人』 格闘勝ち ○ランドロック 格闘勝ち、接近すれば爆弾も使いづらかろう ○砂漠谷エリ 攻撃耐えれる有利でしょ ○香野家のおばあさん 勝ち ○蚊子 格闘勝ち ×プラティナ 骨格破壊で行動不能負け ×メイ・カートミル 潰されて負け ○矢吹真吾 接近戦で勝ち ×愛生愛香 首落とされて負け △×甲坂絹糸 見えない上に飛べる相手は難しいか △サヨリ 攻撃は耐えれる、相手の素早さ上で互いに倒せない プラティナ>ヴァイ>蚊子 .
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autolink PT/W07-110 カード名:“ファントムを継ぎし者”ツヴァイ カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:6500 ソウル:1 特徴:《武器》?・《暗黒街》? 【永】このカードの下のマーカー1枚につき、このカードのパワーを+1000。 【自】このカードのバトル相手がリバースした時、あなたは自分の控え室の《武器》?のキャラを1枚選び、このカードの下にマーカーとして裏向きに置いてよい。 マグワイヤ「襲名を認めよう。 今日より君は頂点に立って、その名を轟かすのだ」 レアリティ:PR illust. カムバックキャンペーン2013封入 ・同名カード カード名 レベル/コスト スペック 色 収録パック “ファントムを継ぎし者”ツヴァイ 1/1 5000/1/1 緑 Phantom~Requiem for the Phantom~ ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 陰謀家クロウディア 0/0 500/1/0 緑
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概要外部リンク カードリストトライアルデッキ ブースターパック PRカード サプライ 概要 ブシロードから発売されているトレーディングカードゲーム。ゲーム・漫画・アニメなどのさまざまな作品が参戦しているが、特定の作品のみでデッキを組むネオスタンダード構築が主流。 2023年5月19日に「トライアルデッキ パズル&ドラゴンズ」「ブースターパック パズル&ドラゴンズ」が発売された。 カードイラストは一部描き下ろしだが、本編からの流用が中心。パズドラTCGからの流用もされている。 外部リンク 公式サイト 公式Twitter カードリスト ピンクは描き下ろしイラスト、水色はパズドラTCGイラスト流用のカード。PAD/S105-T03 灼雲の月龍喚士サツキはクロノマギアの同名スキンカードの流用。本編No.5040 闇夜の月龍喚士・サツキ(ガンホーコラボ)とは別イラスト。 PAD/S105-097 魔輝の神王妃ヘラはクロノマギアの同名スキンカードの流用。本編No.9836 魔輝の神王妃ヘラ(ガンホーコラボ)と同一イラスト。 カード名は公式サイトのカードリストの各カードのページへリンクしている。 カード番号末尾がアルファベットのカードは、アルファベットのないノーマルカードと加工が異なるパラレルカード。SPは箔押しサインカード。 トライアルデッキ No 種類 レア カード名 担当 PAD/S105-T01 キャラ TD 聖夜の贈り物・たまドラ 池屋 PAD/S105-T01R キャラ RRR 聖夜の贈り物・たまドラ 池屋 PAD/S105-T02 キャラ TD 遊刻の時龍契士・ミル 日野慎之助 PAD/S105-T02R キャラ RRR 遊刻の時龍契士・ミル 日野慎之助 PAD/S105-T03 キャラ TD 灼雲の月龍喚士サツキ NINNIN PAD/S105-T03R キャラ RRR 灼雲の月龍喚士サツキ NINNIN PAD/S105-T04 キャラ TD 戦乙女・プリンセスヴァルキリー 日野慎之助 PAD/S105-T04R キャラ RRR 戦乙女・プリンセスヴァルキリー 日野慎之助 PAD/S105-T05 キャラ TD 星翔の大魔女・ファスカ 安達洋介 PAD/S105-T05R キャラ RRR 星翔の大魔女・ファスカ 安達洋介 PAD/S105-T06 キャラ TD 古城の幻想・龍喚士ソニア=グラン 安達洋介 PAD/S105-T06R キャラ RRR 古城の幻想・龍喚士ソニア=グラン 安達洋介 PAD/S105-T07 キャラ TD 聖典の管理者・メタトロン 日野慎之助 PAD/S105-T07R キャラ RRR 聖典の管理者・メタトロン 日野慎之助 PAD/S105-T08 キャラ TD 万天の全能神・ゼウス=ヴァース イトウヨウイチ PAD/S105-T08SP キャラ SP 万天の全能神・ゼウス=ヴァース イトウヨウイチ PAD/S105-T09 イベント TD 響想のボーカリスト・イデアル 池屋 PAD/S105-T09R イベント RRR 響想のボーカリスト・イデアル 池屋 PAD/S105-T10 クライマックス TD 零次元の創造主・ビッグバン 日野慎之助 PAD/S105-T10R クライマックス RRR 零次元の創造主・ビッグバン 日野慎之助 PAD/S105-T11 キャラ TD 烈空の紅龍喚士・ソニア 安達洋介 PAD/S105-T11S キャラ SR 烈空の紅龍喚士・ソニア 安達洋介 PAD/S105-T12 キャラ TD 淡雪の白虎・ハク 鈴木香織 PAD/S105-T12R キャラ RRR 淡雪の白虎・ハク 鈴木香織 PAD/S105-T13 キャラ TD 親愛の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-T13SP キャラ SP 親愛の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-T14 キャラ TD 親愛の武闘家・ディーナ 安達洋介 PAD/S105-T14R キャラ RRR 親愛の武闘家・ディーナ 安達洋介 PAD/S105-T15 キャラ TD メテオボルケーノドラゴン 安達洋介 PAD/S105-T15R キャラ RRR メテオボルケーノドラゴン 安達洋介 PAD/S105-T16 キャラ TD 灼魔鍵の勇者・グレオン イトウヨウイチ PAD/S105-T16R キャラ RRR 灼魔鍵の勇者・グレオン イトウヨウイチ PAD/S105-T17 キャラ TD 友愛の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-T17R キャラ RRR 友愛の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-T18 キャラ TD 嬉戯の鬼龍契士・スオウ 池屋 PAD/S105-T18R キャラ RRR 嬉戯の鬼龍契士・スオウ 池屋 PAD/S105-T19 キャラ TD 聖門の大魔女・サレーネ 鈴木香織 PAD/S105-T19R キャラ RRR 聖門の大魔女・サレーネ 鈴木香織 PAD/S105-T20 クライマックス TD 東雲の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-T20R クライマックス RRR 東雲の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-T21 クライマックス TD 溌溂なドラマー・ヴァレリア イトウヨウイチ PAD/S105-T21R クライマックス RRR 溌溂なドラマー・ヴァレリア イトウヨウイチ ブースターパック No 種類 レア カード名 担当 PAD/S105-001 キャラ RR アマテラス&ツクヨミ 安達洋介 PAD/S105-001SP キャラ SP アマテラス&ツクヨミ 安達洋介 PAD/S105-002 キャラ RR 繋想の彩龍喚士・イデアル 池屋 PAD/S105-002SP キャラ SP 繋想の彩龍喚士・イデアル 池屋 PAD/S105-003 キャラ RR 甘美の零龍喚士・ネイ 風間雷太 PAD/S105-003SP キャラ SP 甘美の零龍喚士・ネイ 風間雷太 PAD/S105-004 キャラ R 交響の花嫁・吹龍楽士フェノン 鈴木香織 PAD/S105-004S キャラ SR 交響の花嫁・吹龍楽士フェノン 鈴木香織 PAD/S105-005 キャラ R サッカー部のストライカー・キオ NINNIN PAD/S105-005S キャラ SR サッカー部のストライカー・キオ NINNIN PAD/S105-006 キャラ R 天極の黄龍帝・ファガン -RAI- 日野慎之助 PAD/S105-006S キャラ SR 天極の黄龍帝・ファガン -RAI- 日野慎之助 PAD/S105-007 キャラ R 初雪の大魔女・リーチェ 池屋 PAD/S105-007S キャラ SR 初雪の大魔女・リーチェ 池屋 PAD/S105-008 キャラ U 麒麟の化身・サクヤ 茶壱 PAD/S105-009 キャラ U 聖夜の兄妹・ポルックス&カストル 風間雷太 PAD/S105-010 キャラ U 柔和なキーボーディスト・ミル 日野慎之助 PAD/S105-011 キャラ U 正月の傾奇神・前田慶次 村瀬倫太郎 PAD/S105-012 キャラ U 歓楽の玩龍喚士・コットン 池屋 PAD/S105-013 キャラ U 賀正の天陽神・アテン 池屋 PAD/S105-014 キャラ U 聖焔の花嫁・ブリギッド 中村エイト PAD/S105-015 キャラ C ヒカりん 茶壱 PAD/S105-016 キャラ C ゴールドドラゴン 天野英 PAD/S105-017 キャラ C 超転生ハトホル 安達洋介 PAD/S105-018 キャラ C エンジェリオン 池屋 PAD/S105-019 キャラ C 仮装祭の天使・イーリア NINNIN PAD/S105-020 キャラ C 超転生孫悟空 鈴木香織 PAD/S105-021 キャラ C 転生貂蝉 鈴木香織 PAD/S105-022 イベント R 彩龍喚士の子・アルトゥラ 池屋 PAD/S105-022S イベント SR 彩龍喚士の子・アルトゥラ 池屋 PAD/S105-023 クライマックス CR 望外の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-023R クライマックス RRR 望外の灰幻魔・イルミナ 池屋 PAD/S105-024 クライマックス CC 超転生ラー=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-024R クライマックス RRR 超転生ラー=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-025 クライマックス CC 銀翼の白迅帝・デイトナ NINNIN PAD/S105-025R クライマックス RRR 銀翼の白迅帝・デイトナ NINNIN PAD/S105-026 キャラ RR ダイヤ&ゴールド&グリーンガチャドラ 鈴木香織 PAD/S105-026SP キャラ SP ダイヤ&ゴールド&グリーンガチャドラ 鈴木香織 PAD/S105-027 キャラ RR 遠征のアレキサンダー NINNIN PAD/S105-027S キャラ SR 遠征のアレキサンダー NINNIN PAD/S105-028 キャラ R 森衣の大魔女・アルジェ 鈴木香織 PAD/S105-028S キャラ SR 森衣の大魔女・アルジェ 鈴木香織 PAD/S105-029 キャラ R 孤峰の花嫁・ゼラ イトウヨウイチ PAD/S105-029S キャラ SR 孤峰の花嫁・ゼラ イトウヨウイチ PAD/S105-030 キャラ R 迎春の狩猟姫・アルテミス 安達洋介 PAD/S105-030S キャラ SR 迎春の狩猟姫・アルテミス 安達洋介 PAD/S105-031 キャラ R 彩妖精の水彩幻画師・アトリ sena PAD/S105-031S キャラ SR 彩妖精の水彩幻画師・アトリ sena PAD/S105-032 キャラ R 樹望龍の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-032S キャラ SR 樹望龍の癒し手・アリナ 中村エイト PAD/S105-033 キャラ R 伝承・エンシェントドラゴンナイト -REX- 安達洋介 PAD/S105-033S キャラ SR 伝承・エンシェントドラゴンナイト -REX- 安達洋介 PAD/S105-034 キャラ U 聖夜の灼冥魔・スカーレット NINNIN PAD/S105-035 キャラ U 帰り道の学級委員長・アテナ 安達洋介 PAD/S105-036 キャラ U 北方の親愛神・メイメイ 安達洋介 PAD/S105-037 キャラ U 聖宴のメイド妖精・パティ sena PAD/S105-038 キャラ U 遍照の花嫁・ルシャナ 中村エイト PAD/S105-039 キャラ U 聖祝の獄幻姫・ロミア イトウヨウイチ PAD/S105-040 キャラ C エメラルドドラゴン 天野英 PAD/S105-041 キャラ C 大樹の精霊・アルラウネ 鈴木香織 PAD/S105-042 キャラ C モリりん Nunohito PAD/S105-043 キャラ C 甘党の幻龍王・ゼローグ∞ イトウヨウイチ PAD/S105-044 キャラ C 古城の守り猫・バステト 安達洋介 PAD/S105-045 キャラ C 転生お市 池屋 PAD/S105-046 キャラ C 超転生オシリス 池屋 PAD/S105-047 イベント U 熱狂のベーシスト・ロシェ イトウヨウイチ PAD/S105-048 クライマックス CR 極醒の威女神・カーリー 風間雷太 PAD/S105-048R クライマックス RRR 極醒の威女神・カーリー 風間雷太 PAD/S105-049 クライマックス CC 穿槍の翠戦帝・ノーチラス 北風友裕 PAD/S105-049R クライマックス RRR 穿槍の翠戦帝・ノーチラス 北風友裕 PAD/S105-050 クライマックス CC 陰陽省の宗主・ミカゲ 池屋 PAD/S105-051 キャラ RR 城下の大魔女・マドゥ NINNIN PAD/S105-051SP キャラ SP 城下の大魔女・マドゥ NINNIN PAD/S105-052 キャラ RR ラー&ホルス 村瀬倫太郎 PAD/S105-052SP キャラ SP ラー&ホルス 村瀬倫太郎 PAD/S105-053 キャラ R 恩讐の退魔師・セイナ 中村エイト PAD/S105-053S キャラ SR 恩讐の退魔師・セイナ 中村エイト PAD/S105-054 キャラ R 競合の龍契士・リクウ&ディステル 池屋 PAD/S105-054S キャラ SR 競合の龍契士・リクウ&ディステル 池屋 PAD/S105-055 キャラ R 夢獣の大魔女・レムゥ 池屋 PAD/S105-055S キャラ SR 夢獣の大魔女・レムゥ 池屋 PAD/S105-056 キャラ R 極醒の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-056S キャラ SR 極醒の霊央神・カミムスビ 中村エイト PAD/S105-057 キャラ R 聖夜の歓迎者・グレモリー イトウヨウイチ PAD/S105-057S キャラ SR 聖夜の歓迎者・グレモリー イトウヨウイチ PAD/S105-058 キャラ R 海祠の獣姫・ルカ&ミツキ 安達洋介 PAD/S105-058S キャラ SR 海祠の獣姫・ルカ&ミツキ 安達洋介 PAD/S105-059 キャラ U 初日の朱雀姫・レイラン イトウヨウイチ PAD/S105-060 キャラ U 聖夜の翠龍刀士・セリカ イトウヨウイチ PAD/S105-061 キャラ U 仮装祭の吸血姫・稲姫 安達洋介 PAD/S105-062 キャラ U 親愛の紅龍刀士・アキネ 安達洋介 PAD/S105-063 キャラ U 甘味処の狛犬姫・センリ NINNIN PAD/S105-064 キャラ U 親愛の赤龍喚士・ソニア 安達洋介 PAD/S105-065 キャラ C ルビードラゴン 天野英 PAD/S105-066 キャラ C 森の元気娘・赤ずきん 茶壱 PAD/S105-067 キャラ C 覚醒ヘラ・ウルズ↑↑ 茶壱 PAD/S105-068 キャラ C 激動の監視者・レイワ イトウヨウイチ PAD/S105-069 キャラ C ホノりん Nunohito PAD/S105-070 キャラ C 超転生ヒノカグツチ 村瀬倫太郎 PAD/S105-071 キャラ C 爆進の魔神卿・ベリアル 茶壱 PAD/S105-072 イベント U 春紅蘭の君子・シャンメイ 風間雷太 PAD/S105-073 クライマックス CR 超転生シヴァ=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-073R クライマックス RRR 超転生シヴァ=ドラゴン イトウヨウイチ PAD/S105-074 クライマックス CC 烈腕の紅戦帝・シーウルフ NINNIN PAD/S105-074R クライマックス RRR 烈腕の紅戦帝・シーウルフ NINNIN PAD/S105-075 クライマックス CC 灼那華の女帝・エキドナ -SARA- 日野慎之助 PAD/S105-075R クライマックス RRR 灼那華の女帝・エキドナ -SARA- 日野慎之助 PAD/S105-076 キャラ RR カラット&シルク&カメオ 茶壱 PAD/S105-076SP キャラ SP カラット&シルク&カメオ 茶壱 PAD/S105-077 キャラ RR 納涼の箏龍楽士・ミナカ 池屋 PAD/S105-077S キャラ SR 納涼の箏龍楽士・ミナカ 池屋 PAD/S105-078 キャラ RR 堕天使ルシファー&熾天使ルシファー 日野慎之助 PAD/S105-078SP キャラ SP 堕天使ルシファー&熾天使ルシファー 日野慎之助 PAD/S105-079 キャラ R 悠然のギタリスト・ソニア=クレア 安達洋介 PAD/S105-079S キャラ SR 悠然のギタリスト・ソニア=クレア 安達洋介 PAD/S105-080 キャラ R 冥星の喜女神・ウルカ 風間雷太 PAD/S105-080S キャラ SR 冥星の喜女神・ウルカ 風間雷太 PAD/S105-081 キャラ R 部活のマネージャー・チィリン 中村エイト PAD/S105-081S キャラ SR 部活のマネージャー・チィリン 中村エイト PAD/S105-082 キャラ R 溟夜の奏姫・セイレーン&リリス 安達洋介 PAD/S105-082S キャラ SR 溟夜の奏姫・セイレーン&リリス 安達洋介 PAD/S105-083 キャラ R 浜辺の大魔女・ヴェロア 安達洋介 PAD/S105-083S キャラ SR 浜辺の大魔女・ヴェロア 安達洋介 PAD/S105-084 キャラ U 演舞の青龍姫・カリン 日野慎之助 PAD/S105-085 キャラ U 冷刀の花嫁・ユウリ 安達洋介 PAD/S105-086 キャラ U 夏休みの約束・バーバラ&ジュリ 中村エイト PAD/S105-087 キャラ U 楽園の観察者・メタトロン 日野慎之助 PAD/S105-088 キャラ U 争奪の海賊龍・黒髭ティーチ 池屋 PAD/S105-089 キャラ U 相克の陰陽龍・リュウウンサイ 石岡鉄 PAD/S105-090 キャラ C 蒼の海賊龍・アルビダ 茶壱 PAD/S105-091 キャラ C サファイアドラゴン 天野英 PAD/S105-092 キャラ C ワルりん 茶壱 PAD/S105-093 キャラ C ドラウンジョーカー 池屋 PAD/S105-094 キャラ C ダークレディ 茶壱 PAD/S105-095 キャラ C 超転生ヌト 池屋 PAD/S105-096 キャラ C 海王神・ネプチューン 村瀬倫太郎 PAD/S105-097 イベント U 魔輝の神王妃ヘラ イトウヨウイチ PAD/S105-098 クライマックス CR 波際の管龍楽士・マリエル イトウヨウイチ PAD/S105-098R クライマックス RRR 波際の管龍楽士・マリエル イトウヨウイチ PAD/S105-099 クライマックス CC 剛剣の蒼戦帝・ロイヤルオーク 北風友裕 PAD/S105-099R クライマックス RRR 剛剣の蒼戦帝・ロイヤルオーク 北風友裕 PAD/S105-100 クライマックス CC 千手龍・センキョウ イトウヨウイチ PRカード No 種類 レア カード名 担当 PAD/S105-101 キャラ PR 御慶の鍵勇者・フェルル NINNIN PAD/S105-102 キャラ PR バレンタインの夜女神・ノクタリア sena PAD/S105-103 キャラ PR 連理の緋龍喚士・ツバキ 池屋 PAD/S105-104 キャラ PR 輝虹の花嫁・エスカマリ 風間雷太 PAD/S105-105 キャラ PR 洋館の大魔女・ネレ イトウヨウイチ PAD/S105-P01 キャラ PR 隠密忍者・ブラックバード イトウヨウイチ PAD/S105-P01S キャラ PR 隠密忍者・ブラックバード イトウヨウイチ PAD/S105-P02 キャラ PR 元始の大魔女・ラフィーネ 池屋 PAD/S105-P02S キャラ PR 元始の大魔女・ラフィーネ 池屋 PAD/S105-P03 キャラ PR 冷菓の氷雪王・ミアーダ 池屋 PAD/S105-P04 キャラ PR 初日の朱雀姫・レイラン イトウヨウイチ サプライ ブシロードからスリーブ・デッキケース・ストレージ・プレイマットが発売されている。 ブシロード スリーブコレクションHG Vol.3633~3639 ブシロード デッキホルダーコレクションV3 Vol.456~462 ブシロード ストレイジボックスコレクションV2 Vol.158~160 ブシロード ラバーマットコレクションV2 Vol.671~673 カードサイズが同じため、パズドラTCGでも使用可能。きゃらスリーブコレクションも同サイズ。
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人は何かを破壊して生きている。 それは食物であり、大気であり、物体であり、命。 消費することで存在を維持し続ける不安定な生命。 だからこそ人は感謝する。 生かしてくれたことに。 だからこそ人は罪を感じる。 奪ってしまったことに。 だからこそ人は尊大になる。 己がより強大になったということに。 そして、人が如何に感謝しようとも、如何に悔やもうとも、如何に喜ぼうとも、命は日々奪われて、奪われた命は誰かの糧となる。 それが世界の定めたルールであり、決して変えることの出来ない運命。 そして、奪う命を選べないのもまた定めなのである。 ――破り捨てられた紙片より 【UnrimitedEndLine】 外伝 『Biscuit・Shooter/1』 その日、雨が降っていた 雨が降っていた。 ザーザーと雨音が鳴り響いていた。 濡れそぼる身体から体温が奪われていく。冷たく全身を濡らし、下着にまで染み込んだ雨水はどこまでも不快だった。 身体が震える。 歯がカチカチと鳴り響く。 しかし、それを俺は歯を噛み締めて、スコープを覗き込む視線がずれないように、震えが腕へと伝わらぬように意思で身体の動きを止める。 「相棒」 たった一言、言葉をかける。 「雨が酷い。水滴による魔力弾の干渉と気圧変化の誤差を修正しろ」 『――OK。Friend』 僅かな駆動音を上げて、銃身に備え付けられたデバイスコアが無数の文字を出力していく。 そんな光景を俺は無視する。 必要なのはスコープ内の光景であり、引き金を引く指だけ。 「っ」 スコープ内の視界に変化があった。 誰も居ない無人地帯であったはずの廃墟外。 そこへと足を踏み入れる複数の人影があった。人物達の中心に立つのは高級そうなスーツを着たトランクを持った人物であり、その周りにはセット状態にしたデバイスを持った人間たちが居た。 (情報通りか……) タレコミがあった違法魔導器の取引現場。 反管理局の大儀を掲げるテロリストの一派。 かなり重要な代物らしく幹部クラスも出てくるという情報は正しかったらしい…… (まあどうでもいいけどな) 唇を噛み締める。 ジワリと埃臭い雨の味がした。 何故か無性に煙草が吸いたくなった。たった数ヶ月前までは吸うことのなかった煙草が、ニコチンが欲しかった。 スコープの中では索敵魔法を使用する護衛らしき魔導師の姿。 しかし、無駄だ。 体温は雨の中で濡れて下がっているし、この廃棄都市の中には未だ把握し切れないほどの住民権を持たない浮浪者が居る。それらに一々対処していたら、住民全て殺さなくてはいけないだろう。 そうなれば判断する基準はデバイスの起動状態による魔力反応での索敵だけだが、デバイスと彼自身に対魔力の隠蔽シートを被せ、息を潜めた彼の存在は認識出来ない。 ここに潜んで半日近く。 ようやく巡ってきた機会にも、彼は震えることなく、ただ息を潜めて、揺らぐことの無いように 肘の骨で腕を固定し、引き金の指をかけていた。 (まだか、まだか) 考える。 考える。 待ち遠しく考えながら、意識を視界に向ける。 スコープの中の光景が少しずつ変わっていく。 幹部らしき人物が、傘を指す護衛の男に言葉を吐きかけながら、貧乏揺すりをしている。 タレコミにあった取引開始時間まであと3分。 どうやら予定時間まで待てないほど短気な性格らしい。しかも、極秘の取引のはずなのに、ここまで声が僅かに届くほどわめいている。 典型的な単細胞だ。 (利用出来る、な) 眼球を流れる雨を無視し、彼はそう考える。 冷徹な意識が首をもたげ、囁く。 残酷な復讐の意識が、甘美な誘惑が引き金の指に力を篭めさせる。 (待て) 引き絞りかけた指を押さえ込む。 息をゆっくりと吐いて、興奮を押さえ込む。 そして、湧き上がったのはより残酷な思考。 (ここで終わらせるつもりか、それじゃあ意味が無い) 残酷な狙撃手としての思考が、彼の頭の中で計算を繰り返す。 そうしているうちに時間が経過する。 無限にも近い、濡れているにも渇きを覚えるような時間の果てに、三分が経った。 (来た) 先に待っていたテロリストの一派。 それとは反対方角から同じような格好の幹部とデバイスを持った護衛が現われる。 その手に持っているのは同じトランク。 片方に入っているのは金であり、もう片方は魔導器。 これから彼らは交換する。 その瞬間を見極めろ。 ――1秒。 彼らがお互いの存在に気づく。 ――2秒。 互いのトランクを見て、頷きあう。 ――3秒。 言葉を交わし、ゆっくりと歩き出す。 ――4秒。 歩き出した前で互いのトランクを置いた。 ――5秒。 そして、足で蹴り飛ばし、滑るように届けられたトランクに幹部たちが手を伸ばしー― 「シュート」 引き金を引く。 ガチンと鳴らないはずの撃鉄音がしたような気がした。 『Snipe Shot』 高速、遠距離射撃のスナイプショットが真っ直ぐに――最初の幹部の足を打ち抜いた。 純粋魔力ではない、殺傷設定の狙撃。 圧縮し、硬質化した弾丸は綺麗に打ち抜いて、血をぶざまな悲鳴を撒き散らす。 ――吐き気がした。 「ひがぎゃぁあああ!!」 悲鳴を上げて、無様に転がる幹部。 続いて第二射。 慌てて駆け寄る護衛の一人を狙い、引き金を引いた。 ――胃液が込み上げる。 「がっ!!」 無防備な背中を打ち抜いた弾丸は、純粋魔力の非殺傷設定。命中箇所はリンカーコア付近。 しばらく魔法は使えず、悶絶することだろう。 ――混みあがる胃液を噛み締める。 「なんだ?!」 「狙撃?! くそ、貴様らが仕組んだんだな!!」 護衛が叫び、そして悶えていた幹部が悲鳴のように絶叫を上げた。 「こ、ころせぇえええ! 俺の足を、てめえらが全員ぶちころせ!!」 「――様を守れ!」 一方的な混乱に、こちらの狙撃箇所を攻撃するものと取引相手に攻勢を仕掛けるもの、そして状況が分からず防戦を初め、幾十もの防御フィールドを展開する護衛たち。 「……醜いな」 込み上げる胃液を軽く吐き捨てて、だらりと垂れた涎を雨で流れるままに彼は呟いた。 幸いにもBランクにも達していない魔導師しかいないらしく、こちらに飛んでくるのは大規模破壊魔法ではなく、単なる魔力弾の類。 周囲の壁は砕け、埃が舞い、雨と相まって泥のような瓦礫が飛んでくるが――直撃はしない。 「そろそろいいか」 懐に隠していた端末のスイッチを押す。 ブゥウウウンと聞こえないはずの幻聴が聞こえ、同時に雨粒が降り注ぐ空が僅かに歪んだ。 これで転移魔法を使用するための空間が安定される。 あとは―― 「最低でも、奴らをぶちのめしておくか」 瓦礫が飛んでくる。 破片が頭に当たり、背中に食い込み、僅かに痛みが発する。 もともとそんな魔力もなく、隠密のためにバリアジャケットを付けてない体は頑強なはずのコートでも防ぎきれずに、血が流れる。 しかし、関係ない。 ストームレイダーを握る手の震えを止めて、スコープを覗き見る。 銃眼の行く先は――幹部を防御魔法で守る護衛たちの中心点。 幾重にも重ねられたバリア系、フィールド系、シールド系の三重防護。AAAランクの砲撃魔法でも なければ貫けなさそうな強固な壁。 あれを軽々と貫けるのは、おそらく話に聞く管理局のエースぐらいのものだろう。 が。 「甘いんだよ」 精々B+のミッドチルダ式陸曹、ヴァイス・グランセニックには出来るのだ。 その障壁を突破――否、“粉砕”することが。 引き金を引き絞る。 埃まみれの雨水を啜りながら、ビクビクと痙攣する内臓器官の苦痛を噛み締めながら、ヴァイスは嗤う。 「ぶちぬけ」 『Variable Barret』 そして――彼は“四度引き金を引いた”。 ……煙草に火を付ける。 雨で冷え切った体に染み込むニコチンの味はイラつきを殺し、先端から立ち上る紫煙はどこか心を落ち着かせてくれた。 今、ヴァイスが居る場所は武装隊の面々がよく通うBARのテーブル席だった。 “無事”狙撃任務を終えて、彼は着替えだけ済ませてフラリと一人でやってきた。 いつも陽気に会話する同僚は今は居ない。 狙撃任務を終えたその日はどんな誘いも断って、一人で酒を飲み、煙草を嗜むことにしている。 「……っ」 煙草を吸う。 そして、煙を吐く。 黙々とモクモクと煙を立ちこませる行為は決して自分は昔は行うことはなかった。 たった数ヶ月前から彼は煙草を吸い、慣れもしない酒を飲むようになった。 健康を害すると分かっていて、狙撃手として決して煙草を吸うことなど許されないのに、彼はそれを吸う事がやめられなかった。 (俺は……何をしているんだろうな) このまま酒を飲み、煙草を吸い続ければいずれ自分自身がスナイパーとして使い物にならなくなることが 分かっている。 繊細な手つきが必須のスナイパーに、毛細血管を萎縮させ、指の動きを鈍らせる煙草は毒にしかならない。 それが分かっているのに、ヴァイスはやめられなかった。 元々煙草が好きでもなかった……いや、今でも美味いとは感じてない煙草を。 (そういえばなんで俺は煙草を呑まなかったんだったか?) カランとグラスの中の酒を動かして、音を立てながらヴァイスは考える。 (そうだ……“アイツ”が煙草の煙がまったくダメで――) ――思い出すのは動かない“友”の体。 ――自らの手で抉り取った肉親の未来。 「っ!」 連想した瞬間、内臓が悲鳴を上げた。 ドクンと心臓が針で突き刺さったように痛みを発した。 手に持っていたグラスを落として、含んでいた酒を吐き戻す。 「ぶ、がふ!」 内臓ごと吐き戻しそうな感覚。 込み上げる苦痛と酒の混ざった胃液が、口を押さえた手からこぼれそうになる。 痛みが止まらない。 吐き気がおさまらない。 「お客さん?! 大丈夫ですか?」 「あ、あぁ」 バタバタとバーテンダーがタオルとバケツを持って、吐き戻したヴァイスの胃液を拭いていく。 申し訳なくなって、ヴァイスもまた治まりつつある胸を押さえながら、バーテンダーからタオルを借りて、自分の吐瀉物の後始末をした。 「大丈夫ですか、お客さん? 飲みすぎたのなら、タクシーを呼びますが」 「いや、悪い……すまないけど、水をくれるか」 「あ、はい」 綺麗にテーブルを拭き終えて、バーテンダーが戻っていく。 そして、ヴァイスが周りを見渡すと、当たり前だが元々少なかった客がさらにいなくなっていた。 間違いなくヴァイスが見せた醜態のせいだろう。 (迷惑をかけちまったな) 水を貰ったら迷惑料も込みで、金を置いてさっさと出よう。 そう考えて懐の財布から、紙幣を数枚抜き出そうとして。 「すまんが、ここに座ってもいいかね?」 「あ、そこは――」 さっき俺が吐いたからやめたほうが。 そう言おうとして、顔を上げたヴァイスの表情が止まった。 そこに見える人物に驚愕して。 「レジアスの……旦那?」 「久しいな、ヴァイス・グランセニック」 目深にかぶっていた帽子を外し、そう告げる彫りの深い初老の男。 それは居たのは自らの上司。 首都航空隊の責任者であり、最高責任者でもあるレジアス・ゲイズだった。 ヴァイスの横の席に座り、レジアスはバーテンダーに水割りを頼むと、静かに口を開いた。 「久しいな、ティーダの葬式以来か……」 「ええ」 最初に告げられたのは半年前に失った友の名前。 違法魔導師の追撃中に、命を落とした戦友の名前。 そして、思い出すのは“たった一人でおもちゃの拳銃を持った残された少女”のこと。 「ティーダは優秀な局員だった……何故奴が死ななければいけなかったのだろうな」 「……俺のバックアップが足りなかっただけですよ」 違法魔導師との戦い。 飛行魔法を駆使する空戦魔導師に対抗できるのはあの時ティーダだけだった。 そして、それを援護出来たのは唯一空戦魔導師でも狙撃可能なヴァイスだけだった。 もっと、もっと自分が上手くやれれば、アイツは死ななかったのではないのかと夢に見る。 たった一人の妹を置いて、逝く必要はなかったのでないのかと叫びたくなる。 「……そういうな、実質的な責任はワシと足りない地上本部の戦力にある。お前は十二分に優秀だ」 「大将を責める気にはなれません」 新入隊員の頃から、レジアスには世話になっている。 二年前に戦死を遂げたストライカーであるゼストと同様に、地上本部に勤める局員にとっては頼れる対象だった。 彼がどれほど現場の人間を大切にしているのか誰もが知っている。 そして、それでも酷使しなければならない現状に嘆いていることも知っている。 陸にとって、ただ一人腐っていない責任者として、レジアスは信頼されていた そして、ヴァイスはたった一人の局員の死にも嘆くほど熱い男なのだと知っている。 ティーダの葬式にひっそりといたたまれない気持ちで花を添えたヴァイスは、現場に居もしなかった局員の一人がティーダの死を侮辱した発言に、殴りかかろうとした。 けれど、それを止めたのはレジアスだった。 「幼い子供の前で、信じられるべき管理局員がこれ以上醜態を晒すな」 そう告げて、侮辱した局員にレジアスは一言二言耳打ちして、その顔を真っ青に変えさせた。 風の噂で、そいつは数日後に左遷させられたらしい。 そのことを、ヴァイスは一度首になる覚悟でレジアスに訊ねた。 「何故、アイツを飛ばしたんですか?」 「殴っても晴れるのはお前の気持ちだけだ。そいつが気持ちを改めることなどない。いずれ同じことを繰り返し、死者を侮辱するだろう。そんな人間に平和を守れない」 そう告げて、レジアスは言葉を切った。 それからヴァイスは責任と現場での過程だけではない結果を考えるようになったのだ。 単なる部品ではなく、何かに役に立てられる人間であろうと。 「ヴァイス。お前は自分を責めているか?」 「え?」 「ティーダを失い、自分の妹の目まで奪った自分に憎しみを感じているか?」 「それ……は、当たり前じゃないっスか……」 レジアスの言葉に、手の震えが止まらない。 治まりかけた胸の痛みと吐き気が込み上げてくる。 「わしもそうだ」 「え?」 「ゼストが死んだのは……わしの所為なのだからな」 「どういう……意味なんすか?」 ゼストが死んだ。 それは確か違法研究をしている犯罪者との交戦で死亡したと聞いている。 「奴が死ぬ任務を止められなかったのはワシなのだ。だからこそ、その死の責任はワシにある。お前と同じく友を死なせた男だ……」 「違う!」 ダンとテーブルを叩く。 ヴァイスは握り締められた手にも気づかず、叫んだ。 「俺は大将と同じなんかじゃない! もっと、もっと、駄目な奴で……俺は……」 どう告げればいいのか分からなかった。 込み上げる吐き気もかみ殺して、ヴァイスはどう告げらればいいのか分からなかった。 そして。 「ヴァイス。お前は……優秀、いや必要な人材だ。局員としても、人間としても。海のトップエースと比べても問題ない優秀なエースだ」 「お、俺は……俺は高々B+の陸戦魔道師で……」 「隠すな。ワシは“お前の技”を知っている」 「っ?!」 技と言った。 それは単なるストームライダーによる精密狙撃のことを指しているのではないことが分かった。 ヴァイスが隠している“切り札”。 魔法だけではない、言うなれば『技巧』のことだと理解する。 「魔導師としての才能が、選ばれた天才だけが世界を、平和を守るのでは駄目なのだ。努力するものが、意思を持つ者が、守れる世界ではなければいけないのだ」 「意思を持つ者……?」 「そうだ。志を持つ者ならば守れる――“百年の平和”を築き上げなければならない」 カランと水割りを飲み干し、レジアスが席を立った。 「お前が繰り返される悲劇をティーダと妹の悲劇を繰り返したくなければ、ここに連絡するがいい」 そう告げて、レジアスが差し出したのは一枚のメモ用紙。 一つの電話番号と【Biscuit・Shooter】とサインされた文面。 「ビスケット……シューター……?」 「お前の“技術”を名づけた者の言葉だ。連絡する際には、そう名乗れ」 そう告げて、レジアスはバーの出口へと歩き出す。 「レジアスの大将!」 「なんだ?」 「あなたは一体……なにを、そしてなんで俺なんかに声をかけたんですか?」 それだけが疑問だった。 どうしょうもない、ロクデナシの局員に、声をかけてくる理由が。 誘ってくる理由が、あんな小細工しか使えない非力な自分が選ばれる理由が分からなかった。 「さてな」 遠くを見つめ、レジアスが呟いた。 「お前は……痛みを知っている人間だったからかもしれん」 「いたみ?」 「失ったものに嘆くことが出来るのは優しい人間だ。そして、現実を知りながらも戦えるものは誇り高き意思を決して失わぬ」 そう告げて、レジアスはバーの扉を開けた。 「強制はせん。ただ選択しろ。自分の願いを……」 レジアスが立ち去ったバー。 言葉もなく、ただ立ち尽くすヴァイスはメモ用紙を握り締めながら呟いた。 「俺は……俺はどうすればいい?」 涙が溢れていた。 吐き気もあった。 けれども、心が燃えていた。 痛みに引き攣る心が熱を上げていた。 そして、彼は選択する。 己が望む未来のために。 ――全てを”ビスケットのように打ち砕く射撃手”として。 それは現在より六年も昔の話である。 目次へ 次へ